下松市出身のピアニスト森永康夫の８回目となるふるさと下松でのコンサートです。

公演日が近づいてまいりました。今回、「ショパン ゴドフスキー編曲」の真骨頂でもある「左手のための 別れの曲」も演奏いたします。この作品は、19～20世紀に大量に作曲されました。その世代は、ブラームス、ラヴェル、スクリャービン、プロコフィエフと有名な作曲家も多数並んでいます。この時期にこのジャンルの作品が多く作曲された背景には戦争があり、戦争で片腕を失くしたあるピアニストのために、多くの作品が献呈されました。昨今のニュースにもあるように、世界で緊張状態が続いています。この「左手のための作品」こそ“反戦メッセージ、平和への願い”が詰まっていると感じています。これから寒い時期に入りますが、心に温もりを届けられるよう、感謝の気持ちを込めて演奏させて頂きます。ご来場を心よりお待ち申し上げます。

森永康夫